人の心理を操るソーシャルエンジニアリングが含まれる攻撃によってデータが侵害された場合、その特定と封じ込めには長い時間がかかる
IBMは、2023年版の「データ侵害のコストに関する調査」(日本語版)レポートを公開しました。本ブログでは、このレポートをさらに探究し、ソーシャルエンジニアリングが含まれる攻撃がデータ侵害のコストに与える影響を取り上げます。
IBMは、2023年版の「データ侵害のコストに関する調査」(日本語版)レポートを公開しました。本ブログでは、このレポートをさらに探究し、ソーシャルエンジニアリングが含まれる攻撃がデータ侵害のコストに与える影響を取り上げます。
IBMが最近発表した2023年版の「データ侵害のコストに関する調査」(日本語版)によると、データが侵害された場合に今年組織が負担した平均コストは445万ドルに達しています。これは驚異的な金額ですが、その内訳はどのようになっているでしょうか? また、単に「被害者にならないように対策を講ずる」という一般的な教訓の他に、何を学ぶべきなのでしょうか?
新しい調査結果によると、あらゆる業界で攻撃が大幅に増加していますが、特に公共機関を標的にした攻撃の増加が顕著であり、懸念が高まっています。また、これらの多くの攻撃をどんな犯罪グループが仕掛けているかに驚かれるのではないでしょうか。
Barracudaが公開した新しいレポートによると、サイバー犯罪者はAIを駆使して、説得力のあるフィッシングメールを作成したり、マルウェアを生成したりして、ランサムウェア攻撃の成功率を高めています。
米国全土の中小企業やエンタープライズレベルの顧客にネットサービスを展開するComcast Businessは、法人顧客に対する235億件以上のサイバー攻撃を分析した最新データを公開しました。このデータは、フィッシングがサイバー攻撃で重要な役割を担っていることを如実に示しています。
サイバー攻撃者は、セキュリティソリューションによる検知を回避するための新たな手法として、QRコードを利用するようになっています。この手法は、ユーザーがQRコードのリスクを認識していない状況を悪用しています。
Microsoft Teamsを社内外のコミュニケーションに使用しているのであれば、新たに発見されたサイバー攻撃ツールを使用するサイバー犯罪者の手口に注意する必要があります。
サイバーセキュリティ企業のSlashNext社の研究者は、「WormGPT」と呼ばれる新しいジェネレーティブAIモデルが、サイバー犯罪フォーラムで提供されていることと注意喚起を促しています。ChatGPTのようなAIツールは、犯罪などに悪用されないようにするセーフガード機能を備えていますが、この危険なAIツール「WormGPT」はマルウェア開発とフィッシングなどのソーシャルエンジニアリング攻撃を支援し、悪意のあるスクリプトやメッセージなど生成できるように特別に設計されています。
この世で変化しないものはありません。万物の成り立ち、組織、そして私たち人間も常に変化しています。人は、組織に加わって離れ、この世に生を受けて、死んでいきます。しかし、早すぎる死は、いつでも大きな悲しみをもたらします。
日本の警察庁が発表した最新の報告書によると、今年上半期にインターネットバンキングのIDやパスワードを盗み出すフィッシング詐欺は日本国内で過去最多の2322件発生し、不正に送金された被害額は約30億円に達したと注意を呼びかけています。