インターネット上での利用者監視の現状



「If the product is free, you are the product! (無料の商品と引き換えに提供した個人データと興味が商品として利用される)」とはよく言ったものです。しかし、お金を払って商品やサービスを利用していたとしても、インターネットに接続され、あらゆる場所に広告が存在する今日の世界では、利用者の個人情報は「商品」として扱われています。

画像5-May-07-2024-05-58-19-5204-AMあなたのデバイスが電源とインターネットに接続されているのなら、そのデバイスは、既にあなたを監視しているか、監視しようとするか、あるいは監視できるようになることを期待しているかの、いずれかです。

あなたのコンピュータはあなたを監視しています。あなたの携帯電話があなたを監視しています。あなたのアプリはあなたを監視しています。あなたの車があなたを監視しています。スマートフォンのバッテリーが思った以上に早く消耗してしまうのは、多くのアプリが利用者の現在地を秒単位で正確に追跡し、得られた情報を見知らぬ業者に送信し、販売しているためです。

利用者が何をしており、どこに行き、そして誰と交流しているのかという情報は、何百ものベンダーのサイトにとって価値のある商品です。お金を支払えば、誰でもその情報を得ることができます。これらの情報は一般的にはターゲティング広告を表示させるために使用されます。しかし、これらの情報は利用者の利益を最優先に考えているわけではない組織、例えば法執行機関などに利用されてしまう可能性があります。

米国議会は、ベンダーが利用者の個人データを敵対勢力と共有することを禁止する法案を可決しようとしています。これは、国内の外国人や外資系企業だけではなく、国外の敵対勢力にも情報共有を禁止することを意味します。現時点では、データブローカーが他国の敵対勢力にデータを販売、提供することは依然として合法であり、対策は限られています。この行為が違法ではないと知って驚く人も多いと思いますが、これが消費者監視社会の現状です。

ほとんどの利用者は、ベンダーがターゲティング広告を送信するために利用者を追跡していることを理解していると思います。インターネットで何か検索していて、突然、自分が興味のあるものの広告がスマートフォンやコンピューターに頻繁に表示されるようになった経験があることでしょう。

さらに気味の悪いことに、友人と話していた商品の広告が、一度も検索したことがないのに、急に表示されるという経験もあるはずです。ベンダーは、プライベートな会話を盗み見たり、監視したりしていないと言いますが、このような不可解な広告表示がどうして起こるのか論理的な説明はありません。

誰が、どのように、どのような情報を監視し、誰に販売しているのか学ぶことが、自分自身を守る最善の方法につながります。常に高いセキュリティ意識を持ってインターネットをご利用ください。

 原典:Roger Grimes著 2024年4月15日発信 https://blog.knowbe4.com/you-really-are-being-surveilled-all-the-time

Topics: KnowBe4 SATブログ, サイバー脅威

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