セキュリティ意識向上月間:顔も声も本物に見えるディープフェイク時代、組織をどう守る?(Dr. Deepfake編)
ディープフェイクの作成は、かつてないほど容易になり、いままで以上に組織や個人を狙う攻撃に使われています。
ディープフェイクの作成は、かつてないほど容易になり、いままで以上に組織や個人を狙う攻撃に使われています。
前回のブログでは、なぜ人は悪意あるリンクをクリックしてしまうのかを、行動科学の視点から取り上げました。ここまでの連載で、従来のセキュリティのやり方は限界があり、私たちが相手にしているのは「人」ということが分かってきました。一気にすべてを片付けようとすると収拾がつかなくなります。必要なのは、混沌に秩序を与える、シンプルで覚えやすい「頭の中の地図」です。
10月はセキュリティ意識向上月間です。この1ヶ月を機に、組織にとって最大の脅威は「人」である現実を見直し、対策を進めましょう。
サイバーセキュリティの業界は長年、2つに分かれて、それぞれが独自の主張をしてきました。まずは「技術派」です。侵入が難しいシステムを作り、AI搭載の次世代ファイアウォールがあればすべて解決できると主張します。
BleepingComputerは、攻撃者がiCloudカレンダーの招待機能を悪用し、PayPalの通知を装ったフィッシングメッセージを送信していると報じています。この攻撃の特徴は、Appleのインフラから配信されるため、セキュリティフィルタを回避しやすい点です。
Hackreadによると、攻撃者がGoogleのAppSheetプラットフォームを悪用して、フィッシングメールを送信しています。
USIAのCommercial Property & Casualty担当パートナー兼副社長、Matt Weidman氏によると、AIを使ったフィッシング攻撃は、組織にとって拡大する重大な脅威です。
「やられたよ。みなさん、すみません。とても恥ずかしいです。」これはオープンソース開発者のqixが、ソーシャルエンジニアリングによりGitHubアカウントの認証情報を奪われた際に、世界に向けて発した開示・通知のメッセージです。
Netskopeのレポートによると、シャドーAIの利用は増加しており、多くの組織のセキュリティリスクが増加していることが判明しました。