増え続ける詐欺:日常に忍び込むリスクとは?

TOKYO, JP | 2025年11月12日

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Bitdefenderのリサーチャーは、世界的に詐欺が着実に増えていると警告しています。

Global Anti-Scam Alliance(GASA)の最新レポートでは、過去1年に「詐欺の連絡を受け取った」と回答した成人が世界で57%にのぼり、13%は「少なくとも1日に1回は届く」と答えています。4人に1人は実際に金銭被害を受け、年間被害総額は1兆ドルを超えています。

リサーチャーは次のように説明しています。「被害に遭った人の内訳を見ると、ショッピング詐欺が54%で最多、投資詐欺が48%、チャリティ詐欺が40%、求人詐欺が39%でした。かつて主流だった偽メールだけでなく、いまはAI生成の音声やディープフェイク動画で、家族や有名ブランドになりすます手口が増えています。」

また、スパムメッセージの約半数に不正コンテンツが含まれており、世界中の人々を狙うソーシャルエンジニアリング攻撃の量は極めて多いことが分かりました。

リサーチャーは次のように述べています。「米国ではなりすまし詐欺が目立ちます。Microsoft、Amazon、Costco、American Expressなどを装う手口が多く、最新のレポートでは、スパムメッセージ全体の約45%に詐欺や不正コンテンツが含まれていました。配達通知や政府からの案内に見せかけた偽のメッセージを送り、考えるより先にクリックさせようとするケースもあります。」

被害を避けるには、基本的なセキュリティ習慣を守り、ソーシャルエンジニアリングのサインを見分けられるようにしておくことが重要です。

Bitdefenderは次のように指摘しています。「あらゆる被害の裏側には、クリックする、信じる、パスワードを使い回す、といった多くの意思決定があります。詐欺は進化しても、私たちの習慣は変わりにくい。同じパスワードを複数のサービスで使い回すなどの行為は無害に見えて、実は被害に遭う可能性を高めます」

「攻撃者は、人がつい同じ行動を取りがちなところに付け込みます。フィッシングに反応する人が一定数いることや、何百万人ものユーザーがパスワードを再利用していることを見越して手口を設計します。こうして生まれる綻びが、攻撃の入口になります。」

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詳細については、Bitdefenderの記事を参照してください。

Topics: フィッシング, KnowBe4 SATブログ, セキュリティ文化

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