Check Point Researchは、2022年第3四半期のサイバー攻撃の実態のハイライトとして、全業種で攻撃の頻度と深刻度が増していることを報告しています。
同社のこの最新調査報告は、現在、サイバー犯罪者はあらゆる業種において攻撃の成功率を高めていることを明らかにしています。下記の図に示すように、小売業、医療機関、金融といった業種では、週当たりの攻撃回数が前年同期比で急増しており、それぞれ69%、60%、40%の増加となっています。攻撃件数を業種別に見ると、2022年第3四半期に最も攻撃を受けた業界は、教育分野で、2,148件に達しています。次に多かったのが、軍事/政府機関でした。
原典: Check Point
また、攻撃件数を地域別に見ると、2022年第3四半期に、北米で攻撃が47%増加したのに対し、アジアが最も多くのサイバー攻撃を受け、1組織あたり週平均攻撃件数は1,778件に達し、前年同期比21%増を記録しています。
このようなサイバー攻撃の実態に加えて、同レポートは急増するサイバー攻撃に対する対策を助言しています。これには、以下のセキュリティ対策が含まれています。
- 最新のソフトウェアの適用
- メールセキュリティソリューションの導入
- ランサムウェア対策の実践
- サイバー意識向上トレーニングの実施
このレポートにも記載されているように、急増するサイバー攻撃に立ち向かうには、サイバー意識向上トレーニングなどの人的防御対策が不可欠になってきています。「人」を標的とするサイバー攻撃は「人」によって対応することが必要であることを、改めて認識していただきたい。
原典:Stu Sjouwerman著 2022年11月10日発信 https://blog.knowbe4.com/cyberattacks-globally-increased-by-28-in-q3-2022