2026年のサイバーセキュリティ予測を公開
ヒューマンリスクとエージェンティックAIのリスクマネジメントを包括的に支援する世界的サイバーセキュリ ティプラットフォームベンダーであるKnowBe4(ノウビフォー、本社:米国フロリダ州タンパベイ、社長兼 CEO:ブライアン・パルマ(Bryan Palma))は、当社のCISO(最高情報セキュリティ責任者)アドバイザー・ チームによる「2026年サイバーセキュリティ予測」を公開しました。2026年もサイバーセキュリティにおいてAIは支配的な影響力を持ち続け、サイバー防御における活用が一段と進展する一方で、攻撃者側もま た、AIを我々に対する武器へと転じていくことが予想されます。

当社のセキュリティエキスパートは、2026年のサイバーセキュリティ動向について、以下の主要なトレンド によって形成されると予測しています。
1. AIエージェントがMTTR(平均復旧時間)を少なくとも30%短縮する
攻撃者によるAIの武器化は進みますが、エージェンティックAIシステムがより高度化することで、防御 側が圧倒的に優位になります。多くの主要なソフトウェアやサービスは、エージェンティックAIとして再 構築され、従来のシステムと比較して、サイバーセキュリティ・リスクの低減において明確な成果を示すよ うになるでしょう。
SOC(セキュリティ・オペレーション・センター)チームにおいては、トリアージ、ポリシーによるガードレー ルを設けた自律型システムによって、情報の集約および封じ込め措置が実行されるようになれば、経験 を積んだSOCチームでは、MTTR(平均復旧時間)が30%から50%短縮されます。また、これらの AI セキュリティ・エージェントは、すべての操作の監査証跡を改ざんできないような形で残し、規制当局 へ提出するインシデント概要を自動生成できるため、コンプライアンス対応にかかる負担を軽減し、イン シデント発生後のレビューを迅速化させます。
その一方で、サイバー攻撃者もAIを活用したツールを駆使し、成功確率の高いハッキング攻撃をより広 範囲に仕掛けてくるでしょう。LLM(大規模言語モデル)で使用されるMCP(Model Context Protocol)サーバーが主要な攻撃ベクター(経路)となるほか、ブラウザ・エージェントやプロンプト・イン ジェクション攻撃がエクスプロイトの中心となります。AI、自動化、および生成AI機能の普及に伴い、標 的型攻撃は「量」よりも「質」に重点を置いたものへと進化し続け、検出が困難な、より巧妙なものになっ ていくと予想されます。
2. AIエージェントは人と協働する新しい仲間となる
2026年は、AIが単なる便利なツールから、セキュリティチームの能動的で自律的なメンバーへと進化 する大きな転換点となります。組織は、共に働く仲間の概念を根本から変えなければなりません。エージ ェンティックAIシステムが検証段階を経て、運用の核を担うチームメンバーへと移行するにつれ、エー ジェンティックAIを導入する組織は、「従業員トレーニング」の定義を拡張しなければならなくなります。 そこには、AIエージェントに対するポリシー、ガードレール、そして行動規範(期待される振る舞い)の設 定が含まれることになるでしょう。
3. 「Q-Day」が到来する
プライバシーへの懸念から、デジタルIDの義務化はこれまでほとんど進んでいませんでしたが、2026 年にはすべてのEU市民が利用できる「欧州デジタルIDウォレット」などの大規模な地域プログラムの 導入により、実際の人間のアイデンティティに紐づけられたデジタルIDが普及するでしょう。これらの プログラムは義務化される可能性は低いものの、デジタルサービスへのアクセスにおいて、ますます必要 になると予想されます。
「Q-Day」、つまり、量子コンピュータが現在の大半の非対称暗号を解読できる能力を得る日は、2026 年に到来する可能性が高いと考えられます。こうしたシステムのセキュリティはかつてないほど重要にな ります。組織は、パスキーやデバイスに紐づく認証情報を通じて人の認証を強化するだけでなく、サービスアカウント、APIキー、そしてAIエージェントの認証情報といった「マシンアイデンティティ」に対して も、人間と同様の厳格なガバナンスを適用しなければなりません。
4. シャドウ・シンジケートが地政学的リスクを標的にする
組織犯罪グループとサイバー犯罪組織が結託し、「シャドウ・シンジケート」とも呼ぶべき共同戦線が形成 されると予想されます。この新たな脅威は、サイバーツールを用いてあらゆる地域の地政学上の要衝や 重要インフラを標的とした物理的な活動を展開するでしょう。
KnowBe4のCISOアドバイザーであるエリック・クロン(Erich Kron)は、「2026年の米中間選挙 は、攻撃グループがソーシャルメディアとAIを利用して、ミスインフォメーションやディスインフォメーシ ョンの拡散キャンペーンを展開することによって引き起こされる深刻な課題に直面するだろう」と予測し ています。「これは2028年の大統領選挙に向けた訓練となり、将来の攻撃の形態、およびミスインフォ メーション・ディスインフォメーションキャンペーンに対して必要とされる防御の道筋を開くでしょう」。さらに、KnowBe4のCISOアドバイザーであるジェームズ・マクイガン(James McQuiggan)は、一 部の州が独自のAI関連法を制定し、規制上の混乱が生じると予想しています。
これらの予測トレンドは、サイバーセキュリティ分野で数十年の経験を持つKnowBe4のグローバル CISOアドバイザー・チームによってまとめられました。 KnowBe4の専門家チームに関する詳細は、こちらをご確認ください。
<KnowBe4 について>
KnowBe4 は、従業員が日々、より賢明なセキュリティ判断を下せるよう支援します。世界中で 70,000 以上のお客様に支持され、セキュリティ文化の強化とヒューマンリスクマネジメントの実現を支援しています。ヒューマンリスクマネジメントのための包括的で AI ドリブンな「ベスト・オブ・スイート」プラットフォームで、人の行動を変容し、最新のサイバー脅威に柔軟に対処できる防御層を構築します。KnowBe4が提供するHRM+プラットフォームには、セキュリティ意識向上およびコンプライアンストレーニング、クラウドメールセキュリティ、リアルタイムコーチング、クラウド型アンチフィッシング、AI ディフェンスエージェントなどが含まれます。AIがビジネスオペレーションにますます組み込まれるようになる中、KnowBe4は、人間とAIエージェントの両方がセキュリティリスクを認識し、対応できるようにトレーニングすることで、現代の従業員を育成します。この統合アプローチを通じて、KnowBe4は従業員の信頼管理と防御戦略を主導しています。詳細はこちらをご覧ください。