Surfsharkの分析によると、ディープフェイクを悪用した詐欺による被害額は世界全体で21億9,000万ドル(約3,395億円)に達しており、そのうち2025年だけで16億5,000万ドル(約2,558億円)の被害が報告されています。これらの被害の半数以上は、著名人のディープフェイクを使った投資詐欺によるものです。
リサーチャーは次のように述べています。「リサーチチームの分析によると、攻撃者の間で最も成果を上げている手口は、政府高官や有名人のディープフェイクを使って、さまざまな投資案件を勧めるというものです。この手口だけで11億3,000万ドル(約1,797億円)の被害が発生しており、これは報告されたディープフェイク関連の詐欺被害総額の52%を占めています。これに続くのが、CEOなどになりすまして不正な送金を要求する企業を狙った攻撃で、全体の25%にのぼります。です。そのほか、被害者の身元を盗んで融資を受けたり口座から資金を抜く金融犯罪(9%)、ロマンス詐欺(7%)、家族へのなりすまし(6%)、そしてその他の詐欺(2%)と続いています。」
米国では、被害者の損失額が7億ドル(約1,113億円)を超えており、そのうち企業の損失が43%を占めています。
Surfsharkは次のように説明しています。「米国はディープフェイク詐欺の被害が世界で最も深刻で、損失額は7億1,200万ドル(約1,130億円)に上ります。内訳は企業を狙った詐欺が43%と最多で、不正送金の要求だけでなく、偽の応募者をリモートワークに就かせる手口も確認されています。次いで投資詐欺が31%を占めています。また、米国で特に懸念される傾向は、ディープフェイクを使って家族になりすます手口です。すでに1億2,400万ドルの被害が発生しており、米国の損失額の17%を占めています。ディープフェイクを使った家族なりすまし詐欺は他国でも確認されていますが、現時点では米国が世界全体のこうした被害の99.9%を占めています。ただし、この懸念すべき傾向は、近い将来、国際的にも広がる可能性があります。」
KnowBe4のAI Defense Agentsの1つであるDeepfake Training Content Agentは、組織内のリーダーを登場させたカスタムディープフェイクを生成し、AIを活用したなりすましがどれほど巧妙になり得るかを従業員に示します。こうしたリアルなディープフェイク動画は、安全な学習環境の中で実際のソーシャルエンジニアリング手口を再現し、加工された音声や動画を見抜くための明確なポイントも提示します。これにより、これにより、抽象的なリスクを実体験に近い記憶に残る学習体験へと転換することができます。
詳細については、Surfshackの記事をご参照ください。
原典:KnowBe4 Team著 2026年5月4日発信 https://blog.knowbe4.com/report-deepfake-fraud-causes-billions-in-losses