Trustwaveのリサーチャーは、セキュリティフィルターによる検出を回避するためにオープンリダイレクトを使用するフィッシング攻撃が増加していることを報告しています。
Trustwaveは過去数か月間、オープンリダイレクトを悪用するフィッシング攻撃が著しく増加していることを確認しています。
Trustwaveのリサーチャーは、次のように述べています。「2023年第3四半期から第4四半期にかけて、Microsoftや、DocuSignやAdobe Signになりすましたメール本文に見せかけた画像をメールに貼り付けた攻撃において、オープンリダイレクトの手法によるフィッシングキャンペーンが増加しています。画像ベースの攻撃は、文字通り、悪意のあるリンクを配信するために画像を使用しており、テキストベースのセキュリティフィルターを回避します。画像ベースのフィッシング攻撃にオープンリダイレクトの手法が追加されると、標準的なセキュリティシステムではこれらのフィッシング詐欺を検出して防止することが難しくなります。」
Trustwaveのリサーチャーは、攻撃者がソーシャルエンジニアリングの新しい手口を常に改良しており、セキュリティテクノロジーを回避する新しい方法を模索しているとも述べています。
Trustwaveは、次のように述べています。「サイバー攻撃者は、オープンリダイレクトや悪意のあるリダイレクトを可能にするために信頼されるプラットフォームを悪用するような高度な戦術を活用し、その手法を今後も進化させていくでしょう。これらの攻撃者の主な目的は、信頼できるプラットフォームの評判を利用し、複雑なリダイレクトチェーンなどのフィッシング分析への対抗策を採用して、検出メカニズムを回避して、ユーザーの信頼を悪用することです。これらの問題は、サイバー脅威が絶え間なく進化し、新たな課題を生み出しており、サイバー脅威に対して継続的に警戒する必要があることを示しています。」
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詳細については、Trustwaveの記事を参照してください。
原典:Stu Sjouwerman著 2024年1月30日発信 https://blog.knowbe4.com/open-redirects-used-to-disguise-phishing-links