Resume.orgの最新レポートによると、求人詐欺の標的となった人のうち、10人に1人以上が実際に被害を受けていることが明らかになりました。特に若年層、それも若い男性の被害率が高いという傾向が示されています。
Resume.orgは次のように説明しています。「求人関連の詐欺メッセージを受け取った全ての人のうち、14%が実際に被害に遭っています。世代別の被害率を見ると、Z世代が20%、ミレニアル世代が16%、X世代が10%、ベビーブーマー世代が4%となっています。さらに、男性は被害率が特に高く、Z世代の男性が24%、ミレニアル世代の男性が31%というデータが出ています。」
被害者の約3人に1人は金銭を失っています。また、18%は現職を辞める、本来受けるべき面接を延期など、金銭以外の被害にも遭っています。
「詐欺メッセージに応じた全員のうち、48%は個人情報を攻撃者に提供し、30%は銀行口座やクレジットカードから金銭を不正に引き出されました。被害額は、6%が100ドル未満、32%が100〜250ドル、38%が251〜500ドル、21%が501〜1,000ドル、さらに3%は1,000ドル以上に上ります。また、22%は攻撃者に直接送金しており、その理由の大半(84%)が前払い手数料の請求でした。」
また、Resume.orgのキャリアアドバイザーの責任者であるKara Dennison氏は、この攻撃の背景について次のように説明します。「若年層、特に若い男性はキャリアの初期段階にあり、怪しい点を見抜くための経験や直感がまだ足りていません。さらに、学生ローンや生活費の高騰といった経済的なプレッシャーが、短期間で稼げるリモートワークという甘い誘いを、より魅力的に感じさせてしまいます。」
このような被害を防ぐためには、日頃から健全な疑いの目を持ち、ソーシャルエンジニアリングの手口を見抜けるスキルを身につけることが欠かせません。
「不審だと感じた理由として最も多く挙げられたのは、通常の求人プラットフォームではなく、SMSで連絡が届いた点でした。他にも、仕事内容や企業情報が曖昧、条件があまりにも好条件、文章が不自然など、不審な要素が挙げられています。さらに、返答を急かされたり、非現実的な報酬を約束されたりしたことで警戒した人も少なくありません。」
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詳細については、Resume.orgの記事を参照してください。
原典:KnowBe4 Team著 2025年7月21日発信 https://blog.knowbe4.com/job-seekers-beware-many-people-are-falling-for-employment-scams