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北朝鮮の偽ITエンジニアの存在が世界中に知られるようになった経緯

作成者: TOKYO, JP|Jul 30, 2024 1:09:37 PM

驚くべきことに、7月23日のブログ投稿は口コミで広がり、大手メディアにも取り上げられ、この数日間で 125,000 回以上アクセスされました。世界中から私たちの透明性と正しいことを行う姿勢を称賛する声をいただきましたが、同時に否定的な声も寄せられました。

私は、本件についてのさらに詳しい情報を提供するためにFAQ を書き、今回の発表はデータ侵害に関する報告ではなく、「Public Service Announcement」(公共に役立つ啓発)であること)を改めてお知らせすることにしました。 https://www.knowbe4.jp/blog/north-korean-fake-it-worker-faq 

私たちは恥をかかされたのか? はい、その通りです。ですが、私たちは、ここでの教訓を皆さんに共有したいと思います。これこそ、私が 2010 年に KnowBe4 を始めた理由だからです。2024 年、私たちが負う使命はこれまで以上に重要になります。透明性は、これらの攻撃手法と戦う上で役立ちます。私たちの顧客の 1 人が私に手紙で、こう言ってくれました。
「あなたが出してくれた FAQ に本当に感謝しています。KnowBe4 の透明性と情報提供の誠実さにとても感謝しています。」 
- Matt

今日のめまぐるしいペースで情報を提供するメディアでは、関連するデータが見落とされることがよくあります。報道によって、内容にばらつきがあります。多くの技術系メディアは、冷静に、今回のことは良い教訓であると考えており、私たちの透明性を高く評価してくれています。他のメディアでは、「If it bleeds, it leads(血が流れるニュースはトップニュースになる)」とばかりにセンセーショナルな切り口で紹介しました。こうしたメディアは「データ侵害」を匂わせる釣りタイトルで関心を惹き、記事の最後で、何の害もなかったことを簡単に言及しただけでした。

とにかく、私たちはメッセージを発信し、それが重要でした。私は今回の件についてウェビナーで話すように依頼されました。多くのみなさんが同じ過ちを犯さないように、お役に立てるようにするつもりです。ぜひ、ご期待ください。また、KnowBe4のトレーニングモジュール「Secure Hiring」も現在、作成中です。このモジュールでは、今回のようなことを防ぐための最善の採用方法をまとめてお届けします。

KnowBe4 をご利用いただきありがとうございます。私たちは皆、同じ脅威にさらされています。最近、ウォール ストリート ジャーナルに掲載された非常に関連性の高い記事が私に送られてきました。当社に起きた今回の件を実感してもらうための情報として是非経営幹部の皆様にも共有してあげてください。
「Deepfakes, Fraudsters and Hackers Are Coming for Cybersecurity Jobs(ディープフェイク、詐欺師、ハッカーがサイバーセキュリティの仕事を狙っている)」
https://www.wsj.com/articles/deepfakes-fraudsters-and-hackers-are-coming-for-cybersecurity-jobs-e2a76d06

捕捉
1) こちらのブログ記事の最後に、今回の件の危険性について詳しく説明した Mandiant のポッドキャストへのリンクがあります。ぜひ聞いてみてください。
)米国政府はこの脅威を認識しており、2022 年から警告を発しています。こちらにリンクがあります。 

原典:Stu Sjouwerman著 2024年7月27日発信 https://blog.knowbe4.com/how-the-whole-world-now-knows-about-fake-north-korean-it-workers