米国で増加する海外からの移住希望者を狙うソーシャルメディア上の詐欺



米連邦取引委員会(FTC)は、フェイスブックなどのソーシャルメディア上で海外からの移住希望者とその家族を狙った移民詐欺が急増していると緊急警告を発表しました。詐欺師は、弁護士や法律事務所になりすまし、労働許可書やグリーンカード、あるいは市民権などの移民サービスを約束します。

画像4-Jan-16-2025-02-49-55-3102-AMFTCは「いいね!やコメントをした人に連絡を取り、労働許可証、グリーンカード、市民権の取得を保証しますが、実際は詐欺である」と警告しています。

このような詐欺は通常、英語もしくは希望の言語で、海外からの移住に関する書類作成のサポートを提供すると謳うソーシャルメディアの投稿から始まります。誰かがその投稿に反応すると、詐欺師はその人に直接連絡し、Western UnionZelleのような送金サービスを通じて前払いを受け取る代わりに移民ビザの取得を保証します。

被害者によると、詐欺師は「米国市民権・移民業務局(USCIS)職員」との偽のオンライン面談をZoomWhatsAppなどのプラットフォームを通じて設定します。この詐欺をよりリアルにみせるため、詐欺師は制服を着用することもあります。正規のUSCIS業務にオンライン面談が含まれることもありますが、メッセージアプリを通じて面談の日程を決めることはなく、公式の郵便物または安全なMyUSCISアカウントを通じて予定が組まれるとFTCは強調しています。

  1. 公式の情報源を利用する:正確で最新の移民情報は、常にUSCIS.gov(米国市民権・移民業務局公式のWebサイト)を確認してください。保留中の申請書や請願書も公式Webサイトを通して確認することができます。
  2. 偽の政府サイトを見分ける:詐欺師は政府の公式Webサイトを模倣した偽サイトを作成することがあります。サイトのドレスの末尾が、正規のサイトが使用する「.gov」であることを確認してください。
  3. 支払い方法を確認する:USCISへの申請費用は、指定された方法のみで支払うことができます。Western Union、Zelle、またはその他一般的な支払い方法以外の方法での支払いを要求された場合は詐欺の可能性があります。
  4. 詐欺検知ツールを活用する:Bitdefender Scamioのようなツールは、偽のWebサイトや怪しいリンクをリアルタイムで検出し、悪意のあるURLや詐欺ページへアクセスしようとした場合に警告してくれます。

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原典:Stu Sjouwerman 20241231日発信 https://blog.knowbe4.com/ftc-warns-immigrants-about-rising-social-media-immigration-scams

Topics: ソーシャルエンジニアリング, セキュリティ意識向上トレーニング, KnowBe4 SATブログ

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