サイバーセキュリティ企業のEgressが実施した調査で2023年に94%もの組織がフィッシング攻撃を受けたことが明らかになったことを、Infosecurity Magazineが報じています。また、91%の企業が自社のデータを損失し、データを漏洩しています。データ損失や漏洩の主な3つの原因は、危険な行為、人的なミス、悪意のある外部への送信でした。
Egress社の研究者は、アカウントが乗っ取られる原因の79%がフィッシング攻撃であることを特定しています。同社の研究者は、以下のように述べています。「フィッシングは、クレデンシャルハーベスティング(認証情報を大量に窃取する攻撃)とアカウント乗っ取りの最も一般的な手法です。このようなフィッシングメールには、当社が昨年取り上げたNetflixになりすましたキャンペーンのように、クレデンシャルハーベスティングサイトへのリンクが含まれていることが多くあります。アカウントの乗っ取りは、サイバーセキュリティ部門の責任者にとって最大のストレス要因の1つです。サイバー攻撃者がある従業員のアカウントを乗っ取ることができれば、そのアカウントを使用してラテラルムーブメントを行ったり、他のサイバー犯罪者に認証情報を販売したり、フィッシングメールを送信したりできるようになります。この場合、脅威となるメールは信頼できるドメインから発信されているため、従来のセキュリティ対策では検出も困難になります。」
Egress社の脅威インテリジェンス担当バイスプレジデントであるJack Chapman氏は、次のように述べています。「高度なフィッシング攻撃、人的ミス、データ流出に関して、企業は脆弱なままです。新たなトレンドを分析して対策を講ずることが、防御を強化する鍵となります。」
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詳細については、 Infosecurity Magazineのニュースを参照してください。
原典:Stu Sjouwerman著 2024年1月18日発信 https://blog.knowbe4.com/ninety-four-percent-of-organizations-sustained-phishing-attacks-last-year