多くの日本企業が新年度を迎え、新入社員が現場に配属されるこの時期、セキュリティ意識の隙を突く「フィッシング攻撃」への警戒が必要です。特に近年、メールに代わり、ビジネスチャットツールを悪用した巧妙な詐欺手法が急増しており、ビジネス経験が浅い新入社員は、こうした攻撃に巻き込まれるリスクが高く、より一層の注意が必要です。
ヒューマンリスクとエージェンティックAIのリスクマネジメントを包括的に支援する世界的サイバーセキュリティプラットフォームベンダーであるKnowBe4 Japan合同会社(本社:東京都港区、職務執行者社長:力 一浩)では、最新のビジネスチャット型フィッシング攻撃の手口と、新入社員研修で今すぐ取り入れるべき「心理的アプローチ」について、以下の通り注意を喚起します。
現在、攻撃者はEmailセキュリティ製品による防御をすり抜けるため、ビジネスチャットツールを”主戦場”に選び始めています。とりわけ、ビジネスチャットは「社内限定の安全なツール」という認識も強く、そもそも外部からの悪用を想定していない社員も少なくありません。 その結果、「チャットは安全だろう」という油断が生まれ、わずかな違和感を見落としてしまうリスクが高まっています。
攻撃の特徴として、次のようなポイントが挙げられます。
ビジネスチャットはメールよりもリアルタイム性が高く、心理的な「即レスプレッシャー(すぐに返信しなければならないという圧力)」が働きやすい傾向にあります。相手が上司や役員を名乗っている場合、そのプレッシャーはなおさら強くなるでしょう。
特に、ビジネス経験が浅く、組織のルールに不慣れな新入社員は、このプレッシャーから怪しいメッセージでも会話を進めてしまうリスクが極めて高いと言えます。
新入社員研修において、フィッシング対策を「メール」の範疇だけで終わらせてはいけません。今、教育担当者が最も警戒すべきは、防御の隙間を突くビジネスチャットツールを使った攻撃です。
研修・教育の中では以下のポイントを押さえておく必要があります。
新年度の集合研修において、フィッシング対策などのセキュリティ教育を一方的に「詰め込む」だけでは十分な効果は得られません。教育を施したはずの新入社員が訓練メールに引っかかってしまう背景には、担当者の想像とは異なる「セキュリティに対する意外な先入観」が潜んでいることがあります。
実際、訓練に失敗した新入社員と対話したある企業では、その原因が知識不足ではなく、「高度なセキュリティ製品が導入されているのだから、危険なものは届かないはずだ」という技術への過信であったことが判明しました。
研修の場では、まず新入社員がセキュリティに対して抱いている「本音」を聞いてみてください。
こうした彼らの印象や姿勢を否定せずに受け止めることで、「なぜ今、この教育が必要なのか」「なぜ人間が最後の砦なのか」を論理的に、かつ納得感を持って説明するためのヒントが見つかります。対話を通じて彼らのバイアス(思い込み)を解き明かすことこそが、教育効果を最大化させる近道です。
◆KnowBe4 アジア太平洋・日本担当 CISOアドバイザ-
カウィン・ブーニヤプレディー博士(Dr. Kawin Boonyapredee)のコメント
日本でビジネスチャットツールを悪用した詐欺が急増している現状は、技術的な防御策だけでは限界があることを物語っています。今、組織に求められているのは、人、文化、そしてリーダーシップへの投資です。そのために企業が取りうる重要なステップとして、次のポイントが挙げられます。
従業員の主体性を引き出す、実効性の高いシナリオベースのトレーニングを導入するビジネスチャットツールには、情報漏洩、経営層へのなりすまし詐欺、「安全である」という盲信、などのリスクがあることを従業員に教育すること。
不審なメールやチャットに対して、「一度、立ち止まって確認する」ことを習慣化し、万が一の際のミスを責めない報告文化を構築する
セキュリティ部門だけでなく、人事、法務、財務、IT、そして経営層を含む部門横断的な会議を定期的に開催し、トップダウンで責任と役割を明確にする。
【関連リソース】
KnowBe4について
KnowBe4 は、従業員が日々、より賢明なセキュリティ判断を下せるよう支援します。世界中で70,000 以上のお客様に支持され、セキュリティ文化の強化とヒューマンリスクマネジメントの実現を支援しています。ヒューマンリスクマネジメントのための包括的で AI ドリブンな「ベスト・オブ・スイート」プラットフォームで、人の行動を変容し、最新のサイバー脅威に柔軟に対処できる防御層を構築します。KnowBe4が提供するHRM+プラットフォームには、セキュリティ意識向上およびコンプライアンストレーニング、クラウドメールセキュリティ、リアルタイムコーチング、クラウド型アンチフィッシング、AI ディフェンスエージェントなどが含まれます。AIがビジネスオペレーションにますます組み込まれるようになる中、KnowBe4は、人間とAIエージェントの両方がセキュリティリスクを認識し、対応できるようにトレーニングすることで、現代の従業員を育成します。この統合アプローチを通じて、KnowBe4は「ワークフォース・トラスト・マネジメント」と防御戦略をリードしています。詳細はこちら(https://www.knowbe4.com/ja/)をご確認ください。
LinkedIn、X、TikTok、Instagramもぜひご覧ください。
KnowBe4 Japan著