AIがフィッシングサイトを検索結果に表示?新たな落とし穴に注意

TOKYO, JP | 2025年08月13日


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Netcraftのリサーチャーは、正規のログインページを検索しているユーザーに対して、AIがフィッシングサイトを提示するケースが確認されていると警告しています。

同社は、いくつかの人気AIモデルでテストを実施し、50の大手ブランドのログインページを求めました。その結果、34%の確率で誤ったサイトが提示されたことが明らかになりました。

リサーチャーは次のように説明しています。「ユーザーは従来の検索結果より先に、あるいはそれらを介さずに、AIによって生成されたコンテンツを見る傾向が増えています。」

「この変化は、ユーザーがWebとどう関わるかという点において、大きな転換である同時に、新たなリスクも生じます。AIによりフィッシングリンクや詐欺サイトが提示されると、ユーザーはその内容を信じ、リンクをクリックしてしまう可能性が高くなります。すでにこのようにAIを使った攻撃の事例も出ていますが、今後さらに大規模な被害が出ることが懸念されます。」

中には、Wells Fargoのログインページを装った明らかに悪意あるサイトが表示されるケースも確認されています。

リサーチャーはこの攻撃に関して、次のように述べています。「ページ自体も高度にブランドを模倣していますが、問題の本質はそこではありません。この偽装されたページがユーザーへ表示された理由が、検索エンジンではなく、AIの回答として提示された点にあります。」

「この事例では、Perplexityがリンクをユーザーに提示しました。従来であれば、ドメインの信頼性やレピュテーションといった要素が検索結果に反映されていましたが、このケースではそれが無視されていました。AIが生成する回答には、ドメインやプレビューなどの判断材料が排除されており、ユーザーは回答そのものを信用することが習慣になってしまいます。その結果、AIの回答が誤っていた場合、攻撃者はその信頼を逆手に取ってユーザーを騙すことができます。」

Netcraftは、AIが提示する内容が、フィッシングリンクをユーザーに届けるための新たな手段となっていると警告しています。

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詳細については、Netcraftの記事を参照してください。

Topics: フィッシング, KnowBe4 SATブログ, セキュリティ文化

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