増え続けるフィッシング攻撃は、組織にとって絶え間なく降りかかる脅威です。この脅威への対策として、従業員が疑わしいメールを管理者に通報することの重要性は高まっています。不審なメールを通報することが習慣化することは、潜在的な脅威の検出とリスクの低減に役立つだけでなく、従業員のセキュリティ意識の向上に大きな役割を果たします。フィッシングの疑いがあるメールを通報することは重要とはいえ、その方法は簡単とは言えませんでした。
このような課題を認識し、KnowBe4はMicrosoftと連携して、標準化されたカスタマイズ可能な通報ボタンをMicrosoft Outlookに直接統合し、これを「Microsoft Ribbon Phish Alert Button(PAB)」と名付けました。このパートナーシップは、フィッシングメールの通報プロセスを刷新し、Outlookプラットフォームの全てにわたって統一されたユーザーエクスペリエンスを提供することを目的としています。
Microsoftとの協業
KnowBe4のプロダクトマネージャーであるBrandon Smithは、プレゼンテーションの中で、この協業の利点を強調しました。このブログの最後に記載されているビデオをご覧ください。Outlook用の新しい不審メール通報アドインは、従業員にとってのフィッシング通報プロセスをより簡単にして、通報を促進することを目的としています。今回の統合により、不審メール通報ボタンがOutlookのリボン内に配置され、従業員がワンクリックで疑わしいメールを通報できるようになります。
主な機能とその利点
Microsoft Ribbon Phish Alert Button プロダクトマニュアル
KnowBe4のKnowledge Base Microsoft Ribbon Phish Alert Button (PAB) を使用すると、従業員は不審なメールを簡単に通報でき、サイバー攻撃から組織を守ることができます。PABをMicrosoftのスパム通報機能と統合すると、OutlookのリボンにPABが表示されます。従業員がPABをクリックしてメールを通報すると、潜在的な脅威についての警告をITチームに迅速に与えることができます。Microsoft 365 DefenderプラットフォームとKSATコンソールで報告メールを受信できます。Microsoft Ribbon PABのインストール方法およびユーザーのメールクライアントでのPAB利用方法については、 ここからKnowBe4のKnowledge Base(英文)を参照してください。
今後の展望
Microsoft Ribbon Phish Alert Buttonの導入は、フィッシング攻撃との闘いにおける大きな前進です。より多くの組織がこのソリューションを採用することで、フィッシングメールの報告の容易さと効率性は間違いなく向上し、脅威の検知と予防の向上につながるでしょう。
今後も、KnowBe4とMicrosoftは、このアドインの改良と拡張に取り組んでいきます。今後のアップデートには、よりスマートな分析、プラットフォーム間のより深い統合、セキュリティとユーザーエクスペリエンスをさらに向上させる追加機能などが含まれる予定です。
KnowBe4とMicrosoftのコラボレーションは、サイバーセキュリティの課題に取り組む上でのイノベーションとチームワークの力を例証するものです。この新しいMicrosoft Ribbon Phish Alert Buttonは、巧妙化・大量化し続けるフィッシング攻撃への対策をより合理的かつ効果的に行うことを可能にします。そして、従業員一人ひとりにとってのより安全なデジタル環境を構築することを可能にします。
参考ビデオ:
以下のハイパーリンクをクリック
Microsoft Build - Outlook Add-ins Transformed
または、次のURLをコピー/ペイスト:
https://build.microsoft.com/en-US/sessions/59e11b57-6a0b-4403-9785-cdd996d3e382?source=/speakers/9afb9b35-8257-4b07-ab05-f327239ddc1e
原典:Stu Sjouwerman著 2024年6月17日発信 https://blog.knowbe4.com/microsoft-and-knowbe4-collaborate-on-phish-alert-button-for-outlook